エルーシアの目の前で消えたヒンドルの盾の行方は今もわからない。
死因不明のまま、父の遺体はどこかへ消えてしまった。あの継母たちが絡んでいるに違いないと確信するエルーシアは、証拠を探すためクラウスとともに変装して屋敷に帰ることに。
正式に婚約者となったクラウスはエルーシアをときめかせることばかりしてくる。
「結婚式は春の暖かくなった季節にしよう」
クラウスを気に入った隣国王女が現れ、また面倒事に巻き込まれる中、今度は血塗れのクラウスを看取る予知夢をみる。もう彼なしの人生なんてありえない──エルーシアは彼を庇うと決めて……。
大団円の完結巻!