あなたの正体は最初から分かっていたんだ
令嬢・ルーシャには秘密がある。それは自分が魔女であること。
ルーシャは理想を詰め込んだ妖艶な魔女・ベアトリスとして初恋の王子・アルヴィンを秘かに手助けしているのだ。
けれど貴族令嬢はいつか魔力を捨てなくてはいけない……わかっていても彼の役に立ちたいと踏ん切りがつかずにいた。
ようやく平凡な令嬢に戻って結婚もしようと決意した時
「魔女であるあなたに恋をしたんだ」
ベアトリス姿のルーシャはアルヴィンに求婚される。
「違う。私の名前は……」
ルーシャはアルヴィンの前から逃げ出すも、再会の約束をさせられてしまって──!?