勝手に死に戻りさせられた令嬢は、彼のことが嫌いになりたい!
どうか失敗しますように──闇属性魔法の時戻しを夫・ヴァルターが発動させるのを感じながら、アデリナは願った。
一方通行だった恋にはもう疲れたのだ。
けれど、アデリナは彼と出会う直前に戻ってしまった。しかもヴァルターには以前の記憶はない。
それならと彼の闇落ちを回避できるよう画策していると、死に戻りがバレて……!?
一度目のヴァルターへの不平不満を言うアデリナに彼は「君のために変わる努力をしよう。そして私を捨てればいい」と不器用にも愛情を向けてくる。
そんな彼をアデリナはどうしても嫌いにはなれなくて……